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June 9, 2020

ライフプラン表どう作る?メリットから作り方まで詳しく解説!

その他

人生100年時代と言われ、将来のために資産形成を始めたいと考えている時に手元にあると便利なものがライフプラン表です。ライフプラン表とは人生のライフイベントとマネープランから見た設計図のことで理想の暮らしに近づくために、今後どのくらいの費用が必要なのか、どのタイミングで支出が多くなるのか等、資金について具体的に確認することができます。簡単なライフプラン表は必要な情報を揃えればご自身で簡単に作成することができますので、今回はライフプラン表を自作するメリットを紹介しながら、より具体的な表を作成するためにおすすめな方法も併せてお伝えします。

1.ライフプラン表をつくるメリット

ライフプラン表はご自身のライフイベントに併せて作るため、何から手を付けていいいのかわからないと悩む方は目先の目標が見つかるチャンスとなると思います。まずは、ライフプラン表をつくるメリットを見てみましょう。

 1-1.将来の支出が明確に把握できる

結婚・出産・教育・住宅・マイカーなどライフイベントに沿った支出のタイミングや費用はある程度予測ができます。ライフプラン表を基に、ご自身の人生の中で、いつ頃どのくらいの支出があるのかを明確に把握することができます。将来の支出に備えて貯蓄計画を立てられ、家計管理を見直すきっかけにもなりますね。

 1-2.住宅購入や車の購入等の計画が立てやすい

住宅や車の購入費用は高額になるため、購入のために計画して貯蓄しなければなりません。ライフプラン表を作成しておくことで、家計の貯蓄推移を見ながら購入のタイミングを図ることができます。購入のための十分な貯蓄があるのか、月々のローンを払い続けることができるかを事前に見据えておくことで、購入の計画が立てやすくなります。

 1-3.節約や貯金の目標が立てやすい

貯金しようと思っていても、具体的な目標がないとついつい使い過ぎてしまったり貯金期間が伸びてしまったりすることがあります。そんな時にライフプラン表をつくっておくことで具体的な支出時期を確認し、いつまでに・いくら貯めれば良いのか・貯蓄の目標が具体化し計画的な貯金に取り組むことができます。目標実現のため節約に取り組む方もいるでしょう。

 1-4.老後生活の不安を減らすことができる

老後2千万円問題など、老後に関する問題がニュースで取り上げられ、老後資金の確保や老後生活について漠然と不安を抱えている方も少なくありません。今のうちから老後資金をどう確保していくのか、老後生活の希望などを考えておくことで不安も解消されるのではないでしょうか。まだ若い方には老後の生活までイメージがしにくいという方は専門家へ相談してみましょう。

2.ライフプラン表に必要なものは?

ライフプラン表をつくると様々なメリットがあることをお伝えしてきました。それでは、ここから実際にライフプラン表をつくる時に必要な項目をご紹介します。すぐに用意できる項目もありますので、是非考えてみてください。 

 2-1.ライフイベント 

まずはライフイベントを書き出してみましょう。ライフイベントとは人生の中で起こるイベントのことで結婚・出産・教育・老後生活など大きなイベントから、将来は住宅を購入したい・月に1回の旅行なども全てライフイベントとして考えましょう。自分が想像する将来の夢や願望に関わることはライフイベントとして考えておくとより確かなライフプラン表を作れます。

 2-2.イベント毎の平均予算

理想とする暮らしのライフイベントを考えたら、それぞれどのくらいの費用が必要か考えてみましょう。下記にライフイベントの平均予算をまとめましたので、参考にしてください。注目しておきたい項目は「教育費用」「住宅費用」「老後費用」です。これらは「人生の三大支出」と呼ばる費用のとで、ライフイベントの中でも特に費用が大きくなっています。

【イベントごとの平均予算】

 2-3.家族会議

家族会議は家計状況の把握ができるだけではなく、家族それぞれの目標を知れるとてもいい機会です。家計簿やライフプラン表を見ながら今後どんなライフイベントがあるのか一緒に確認することで、イベントに備えた家計管理の調整を行うことができます。

3.簡単なシミュレーションはエクセルで自作できる

ライフプラン表をつくる準備が整ったら実際に作っていきましょう。簡単なシミュレーションはエクセルを使って作ることができます。インターネット配布されているシミュレーション表はいくつもあるため、簡単で分かりやすいと感じた表を選んで使ってみてください。また、ご自身で新しい項目を追加してみるのもいいでしょう。

【テンプレート】日本FP協会 便利ツールで家計をチェック

 3-1.家族構成と年齢

家族構成と年齢を細かく分けておくことで、支出タイミングを細かく把握できます。例えば、お子さんの受験や入学費用の支出時期は決まった時期のためそれまでに資金を貯蓄しなければなりませんね。これから結婚を考えている方は、思い描いた家族構成で書き進めるといいでしょう。

 3-2.ライフイベント

次にライフイベントを入力します。家族構成、年齢によって今後のライフイベントがある程度予測できるため支出が分かるものは全て書き込んでいきましょう。車の購入など、将来改めて買い替える可能性がある製品があればおおよその購入金額も入力していくと貯蓄と比較することができるのでおすすめです。

 3-3.収支を入力

①収入

収入を入力する際は以下の資料をもとに確認してみてください。

・給料明細

・源泉徴収票

・確定申告書

入力する際は「手取り額」を入力し、年収に換算しましょう。ただし年収はあくまで目安となるため少し低めに設定しておくのが無難です。給与の変化があればその都度変更してみてください。

②支出

基本生活費から順に入力していきます。家計簿など支出に関する記録をつけている場合は照らし合わせながら入力すると良いでしょう。

【生活費以外の支出】

・教育費は当協会コラムサイトの「初めての子育て、資金のあれこれお教えします。にて出産から子供が22歳になるまでにかかる教育費を詳しく紹介していますので、こちらを参考にしてみてください。

・住宅費は年間のローン金額、または家賃を入力します。

・ローン費・ガソリン代・自動車保険料・車検などの総額を入力してください。

 3-4.貯蓄

最後に貯蓄を入力します。預貯金、株式など投資商品があれば合わせて入力をします。

これでライフプラン表が完成しました。

4.専門家に依頼をするメリット

現在はインターネットで検索をすれば「養育費を貯める方法」や「老後資金の貯め方」などさまざまな情報を簡単に調べることができますが、必ずしもその方法がご自身に合っているとは限りません。初めての方やより正確なライフプラン表を作りたい思う方は専門家と一緒に考えることをおすすめします。

 4-1.お金のプロが判断する

専門家はお金のプロフェッショナルです。知識が豊富なことはもちろん今後のイベントなどに関係する様々な支出も幅広く知っています。ライフプラン表を作るためには収入や支出が必要です。収入は給与明細で確認できますが、支出は毎月金額が異なっている場合もあります。専門家はお金が関わるイベントも的確にアドバイスしてくれます。

 4-2.自作では見落としもある

今後の支出について悩んだ時、専門家に聞けば気が付かなかった支出を見つけ、ライフプラン表に落とし込むことができます。例えば家電は住宅や車よりも費用は低いですが、だからといって決して安い買い物ではありませんし、生活費に含まれる程毎月買い替えるものでもありません。このようなどの費用に入れるべきか悩む支出はなかなか気が付きません。支出の変化を見落としてしまうと今後の目標達成に支障が出てしまう場合もあるため専門家と一緒にライフプランシュミュレーションを行うことで支出の誤差を小さく、見落としなく正確なライフプラン表を作ることができます。

 4-3.結果に対しての解決策を提案してくれる

お金のプロフェッショナルである専門家は、今後の支出に備えた対策方法も幅広く知っているため、どのようなシュミュレーション結果にも必ず解決策を提案してくれます。今の生活のままでは老後資金が不足してしまうという結果が出た場合であっても、専門家からの改善・解決策があれば今後の生活を改められます。今後プラン通りにいかなくなった場合でも、相談できる場所があれば安心です。また、ライフプラン表は一度作成したら終わりということではなく、数年ごとに見直すことも大切です。専門家に相談していると見直しも簡単に行うことが出来ます。

5.まとめ

ライフプラン表は自作しても専門家と一緒に作ってもどちらにもメリットがありますが、ご自身に合ったしっかりとしたライフプラン表を作るなら専門家と一緒に作ることがよいでしょう。また、自作してみたけどもっと本格的に作りたい・専門家に相談したいと思った方は、是非当協会にご相談ください。お話を伺いながら、ご自身に合ったライフプラン表をご提案いたします。

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