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September 24, 2018

新築住宅の相場はどのくらい?2階建てと平屋で比較!

住宅

2020年のオリンピックやアベノミクスの影響から、建設費の高騰が予想され、住宅を買うにはどのタイミングが良いのか、新築相場は大きくかわるのか、と心配されている方が多いと思います。そのため、今都心部では新築マンションの人気が高くなっていますが、まだまだ新築戸建ても人気があります。一戸建てといえば多くの方がイメージするのは庭付き2階建て住宅ですが、最近では平屋を希望する方も増えてきています。新築住宅を購入する際のマンション、戸建てのメリットデメリットから、建設費用と地域別の相場までご紹介します。

 

1.新築の定義

さて、まずどんな建物が新築と言われるのか、これは住宅の品質確保の促進等に関する法律で定められています。新たに建設された住宅で、まだ人が居住として利用しておらず、1年以内のものが新築と定義づけをされています。竣工後に未入居の状態であったとしても、1年を過ぎてしまうと、新築ではなくなり中古住宅として扱われ、不動産価格が下がります。

 

1-1.新築平屋

戸建て住居は、現在では2階建てが主流となっていますが、最近では平屋住宅を希望している世帯も増えているようです。敷地面積が必要となってきますので、都内では難しくなりますが、年配の方や男性から落ち着いた暮らしの選択として平屋が候補にあげられます。

 

 

・家事導線が集約しているため、効率的に動くことができます。

・階段がなくバリアフリーでつくることにより、幅広い世代が住むことができます。赤ちゃんが居て小さな段差も危険な家庭も、高齢者で足腰が弱っていても住めるため、リフォームをせずとも長い期間暮らせますね。

・足場を組む必要がないため、外装修繕費を抑えられます。

 

 

・近くに2階建ての住宅が多くある住宅地の場合には日当たりが悪くなることもあり、周辺 環境の影響をうけやすいです。

・となりの家の上階や、前面道路からの視線が入りやすくプライバシーの確保が難しいです。

・1階に全ての部屋があることから、死角も多く防犯面では狙われる可能性が高いため、窓を2重にするなど対策が必要です。

・広い土地が必要であり、基礎工事や屋根の面積が増えるため、費用が高くなる。

1-2.新築2階建て

日本で一番多い戸建ての形式は2階建て住宅で、日本にある一戸建て住宅の80%を占めています。都心の限られたスペースで、必要な容積を確保するためには2階建てや3階建てにしなければ、必要な部屋をつくることができませんね。良い所と悪い所は平屋の逆といえます。

 

 

・外部の上の階からの視線が入っていることが少ないため、プライバシーの確保が容易です。

・平屋に比べて土地代を抑えることができます。

・吹き抜けをつくったり、上下の空間を生かすことで広がりを感じさせることや、風通しを良くすることができます。

 

 

・階段によるデッドスペースがうまれやすいです。

・階段の上り下りが負担となりやすく、1階で洗濯機を回し2階で干したりと、生活導線が長くなることがあります。また、転落等の危険性もあります。

1-3.新築マンション

都心部では戸建てよりもマンションを購入される方も多いですね。様々なグレードのマンションがあり、選択肢が広がることも魅力の一つですが、戸建て住宅と比べたときのメリットとデメリットはどんな点があるのでしょうか。

 

 

・常駐の管理人さんがいたり、オートロックがあったりと、セキュリティーの面ではとても安心です。

・平屋同様に家の中はフラットですので、生活導線が効率的です。

 

 

・いくつもの世帯が同一の建物に住んでいますので、少なからず生活音・騒音があり、気になることがあります。

・リフォーム時には近隣承諾が必要ですので、自由度が少ないとも言えます。

1-4.新築相場は変動しやすい?

地域によって相場が大きく異なることはもちろん、注文住宅の場合はプランや設備によって相場は大きく異なります。また、オリンピックの建築ラッシュの影響により、新築住宅の販売費・建設費の相場が上がることも予想されていますが、現在は下落傾向にあります。投資用として貸し出しも出来る新築マンションに比べ、戸建ては実需での購入が強く相場は比較的安定しやすいとも言えます。

 

2.新築を建てる費用

大きな金額が動く新築工事ですが、竣工までにかかる費用に平屋と2階建てでは差はあるのでしょうか。多くの方が平屋に比べ2階建ての方が建築費用が高いという認識がありますが、実際の費用相場を知って新築で住宅を建てるときの参考になさってください。

 

2-1.新築平屋

2階建て住宅の方が建築費用の相場が高いと考えている方が多いですが、実は平屋住宅の方が建築相場が高いんです!それはなぜか。2階建てと同じだけの容積率をとるためには、それだけ広い敷地面積が必要となります。住宅には屋根が必要ですが、2階建てに比べ平屋は建築面積が広くなる分、屋根も必要となりますのでその分の費用が多く必要ですね。また、屋根と同様の理由により、基礎工事にも多くの費用が必要となっています。

他には、資材が高いということもあげられます。日本の多くの住宅は2階建てが主流です。ハウスメーカーや工務店は2階建て用の資材を多く仕入れています。多く用意をする分仕入れ値が安くなるように、平屋用の資材を用意すると割高になっているのです。

間取りの変更やプランを再度検討し、建築面積を減らすことで相場よりも建築費用を抑えることもできます。

2-2.新築2階建て

平屋住宅で建築資材が割高であるとお話したのと反対に、2階建ては多くの方が選択していますので、ハウスメーカーや工務店は資材の用意を豊富に揃えています。2階建ての施工になれている職人も多くなりますので、費用を抑えて建てることができます。平屋に比べて2階建ての相場が安くなっているのには、これが理由として挙げられます。しかし、2階建てにする分、平屋にはないデッドスペースや必要な設備も増えます。2階への階段は必ず必要となり、その階段下の空間は工夫して活用する、もしくはデッドスペースとなりやすくなります。また、トイレが2つになったり、空調設備を増やしたりと、設備で費用がかかってきます。

 

3.平屋・2階建て新築相場

一般的な2LDKと3LDKの新築住宅で、平屋と2階建ての相場を地域別に調査してみました。東京都と神奈川県では大きな差が出ています。他の地域では同じ相場感のところもありますが、2階建てと同サイズで建てるとなると平屋の方が高い傾向になります。

4.新築の注意点

建ててからの間取りの失敗段がとても多いのと同様に、2階建てと平屋で悩み、平屋にしたけど引越し後にやっぱり2階建てにすればよかったと後悔する方も多くいらっしゃいます。その逆もしかりです。間取りやプランは家族で何度も話し合い、少しでも納得のいくよう進めていきましょう!また、新築を建てる際、ハウスメーカーや工務店の得意不得意も大切になってきます。2階建ての施工例が多いのか、平屋建ての施工には慣れているか、確認しましょう。費用が異なってくる場合がありますので注意が必要です。

 

5.まとめ

新築住宅の購入は、多くの方にとって一番の大きな買い物になるといえます。相場が大きく変動するときもあり、現在の相場と将来の予想を勉強して購入時の参考にしていくことは大切ではありますが、最も重要なことは相場に気を取られすぎずに、自分自身のライフプランや将来の暮らし方に合わせて購入をする、ということです。通勤に便利な都心に住むには2階建て、少し地方でもフラットで長い期間すみ続けリフォーム費用を抑えるには平屋と、自分の人生においてどこを重視していくのかで考えていきましょう。

 

 

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